またひとつ、叶えられていく

その日の訪れは、あまりに突然でした。


CDリリースの決定が発表された6月16日からあっと言う間に時間は経過し、今日と言う日は案外冷静に過ごせたりしているのがとても不思議です。
聴き慣れたラジオから声が聴こえてきても、商品をいざ手に取っても、店頭に羅列された彼らの表情を見ても、不意に流れるCMを多数目撃しても、oriconのデイリーチャートを目の当たりにしても、未だに実感が湧いて来ないのは彼の存在が今までと変わらず当たり前のように自分の中に生き続けているからなのでしょうか?


しかし、きっと誰よりも驚き、にわかに信じられない気持ちでいるのは彼ら本人達なのだと思います。
ラジオでのトークやメイキング映像から、どれだけ急な話であったのかは十二分に伝わってきました。
準備期間の大変短い中で、当日初めて5人が集まったお披露目日はその場で振り付けを覚え、PV撮影は歌詞も振りもうろ覚えの状態で挑み、満足のいくものが残せたかどうかは分かりません。
そのような常に追い込まれる状況下で、最高のものを残そうと協力し合い、自分達の力を精一杯出し切った5人は本当にタフでありプロだと思います。
そうして集中力を高めたり結束力を育ませる事も狙いのひとつなのかもしれない・・・発表前から戸惑いを隠せなかった私ですが、このように客観的な考えを持てるようにもなりました。
メンバーの皆はよく分かっているでしょうが、こうして発売日を迎えられたのは沢山のスタッフさんと周囲の方の支えがあっての事ですね。
バックアップして下さった方々にはファンとしても感謝の気持ちでいっぱいです。


一昨日、NHKホールで最後のパフォーマンスを披露した直後。
そのままハケようとしたものの、一度躊躇ってからマイクを介して放ってくれた言葉が耳と目から離れません。


「ありがとうございました」


軽くお辞儀をしながらたった1人観客への感謝を口にし、ハケる寸前に二階か三階を見上げて笑顔で手を振っていた丁重な君の清々しさと言ったら・・・
あぁ、なんてまぶしいのだろう!
思い出すだけでキュンと胸が締め付けられ、涙が溢れ出ます。


もっとずっと先の事だと思っていた君の夢が、予想と希望を遙かに超越した13歳と言う若さで実現させられるなんて考えもしませんでした。
でも今は・・・只々嬉しくて、誇らしくて、喜びに満ち溢れています。
約3年間君を見守ってきて、このような良き日を迎えさせてもらえたのは幸せ以外の何ものでもありません。
決して楽しい事ばかりじゃないこれからの道程も、時につまずきながら、ひと休みしながら、持ち前の明るさと掲げて続けてきた『あきらめない』精神を根に張り巡らせて真っ直ぐ進んで行ってほしい。
どうか自信を持って、前を向いていてください。
無限大の可能性を秘めた君の未来を、夢の続きを、ずーっと見させてもらえたら本望です。


最後になりましたが、心より祝福のお言葉を申し上げます。
中島裕翔くん、
Hey!Say!7として初めてのCDリリース、本当におめでとうございます!!!


2007年8月1日、一生忘れる事の出来ない日となりました。